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共同創業者候補との初回面談で確認したいこと — そのまま使える質問例と、聞きにくいことの聞き方

CoPath 編集部8 分で読める

共同創業者の候補と初めて話す 1 時間で確認するのは、期待・事業への関心・使える時間・担当したい役割・リスクへの考え方の 5 つです。 そして、その場で決めるのは「次に何をするか」だけ。 組むかどうか、株式をどう分けるかは、初回では決めません。 以下、そのまま持って行ける質問例と、聞きにくいことの聞き方、面談後 24 時間の動き方をまとめます。

初回で確認する 5 つ(早見表)

確認すること知りたい中身初回では決めないこと
相互の期待今日の面談と、この先の関係に何を求めているか組むかどうか
事業への関心どの領域・誰の課題に、なぜ関心があるか事業内容の確定
使える時間いま週に何時間、どの時間帯に動けるか稼働の約束
担当したい役割やりたいこと、やりたくないこと肩書き・最終決定者
リスクへの考え方収入・退職時期・自己資金の前提株式・報酬の条件

5 つすべてに答えが出なくて構いません。どこが分かって、どこがまだ分からないかを持ち帰れれば、初回としては十分です。

会う前に、同じ質問へ自分の答えを書いておく

準備でいちばん効くのは、相手に聞く質問へ自分が先に答えを書いておくことです。 自分の答えが曖昧なまま聞くと、相手の答えに合わせて自分の条件が動いてしまいます。

参考になるのが、Stripe の最初のプロダクトマネージャーだった Gloria Lin 氏が First Round Review の取材で語った進め方です。氏は共同創業者候補と 50 問の質問票を使い、まず別々に書いてから突き合わせる方法を取りました。 一緒に話しながら埋めると互いに引っ張られ、本当の違いが見えなくなるというのが理由です。

ただし、これは何度も会った後の段階の話です。同じ記事によると、1 人で書くのに 2〜3 時間、 対面で突き合わせるのに少なくとも 6〜10 時間かかります。初回の 1 時間に 50 問は入りません。 同じ記事でも、最初の数回の話題としては「これまでの経歴」「経験のある業界」「どの領域で事業を作りたいか」 といった基本的なものが挙げられています。

初回の前にやっておくことは、次の 3 つで足ります。

  • 下の質問例のうち、自分が聞きたいものへ自分の答えをメモしておく
  • 譲れない条件を 3 つ以内で書き出す (Lin 氏も、譲れない条件のリストは 3 つを超えないよう勧めています)
  • 相手のプロフィールや募集文を読み、書いてあることは質問しない

そのまま使える質問例

以下はすべて例です。全部を聞く必要はなく、各項目から 1〜2 問を選んでください。 尋問にならないよう、自分の答えを先に言ってから聞くのが基本です。

1. 相互の期待

最初の 5 分で確認します。ここがずれたまま進むと、残りの時間の意味が変わってしまいます。

  • 「今日は、何が分かれば来てよかったと思えそうですか」
  • 「いまは、すぐに組む相手を探している段階ですか。それとも情報を集めている段階ですか」
  • 「共同創業者に、いちばん期待していることは何ですか」

2. 事業への関心

アイデアの良し悪しを評価する場ではありません。 知りたいのは、関心の出どころと、どこまで動いているかです。

  • 「その領域に関心を持ったきっかけは何ですか」
  • 「これまでに、そのテーマで実際に試したことはありますか」
  • 「逆に、やりたくない事業や領域はありますか」
  • 「いまの案が変わるとしたら、どこまでなら一緒に続けたいですか」

3. 使える時間

「どれくらいコミットできますか」と聞くと、気持ちの話が返ってきます。数字と曜日で聞きます。

  • 「いま、週に何時間くらいをこれに使えますか。平日夜と週末、どちらが中心ですか」
  • 「その時間は、今後 3 ヶ月で増えそうですか、減りそうですか」
  • 「連絡は、どれくらいの間隔で返せると無理がないですか」

4. 担当したい役割

できることと、やりたいことは別です。両方を聞きます。 意見が割れたときの決め方まで初回で詰める必要はありません。考え方は二人のスタートアップの意思決定の進め方にまとめてあるので、2 回目以降の話題にしてください。

  • 「得意なことのうち、これからも続けたいのはどれですか」
  • 「できるけれど、できればやりたくない仕事はありますか」
  • 「私には何を任せたいと思っていますか」

5. リスクへの考え方(収入・退職時期・自己資金)

いちばん聞きにくく、後から最もずれが表に出やすい項目です。 Lin 氏は、無収入で持ちこたえられる期間は人によって 3 ヶ月から 3 年まで開きがあると述べています。 この開きは、熱意よりも生活の条件から生まれるものだと筆者は考えます。金額そのものより前提と期間を聞きます。

  • 「いまの仕事は続けながら進める想定ですか。辞めるとしたら、何が起きたときですか」
  • 「収入がない状態は、どれくらいの期間までなら無理がないですか」
  • 「事業に自分のお金を入れることについては、どう考えていますか」
  • 「ご家族やパートナーには、起業の話をどこまでされていますか」

在職中の相手なら、副業や競業に関する勤務先のルールも関係してきます。 可否は会社ごとに違うので、ここでは「就業規則を確認済みかどうか」だけを尋ね、判断はしません。 仕組みの整理は副業で起業準備を始めたら会社にバレる?にあります。個別の判断が必要な場合は、勤務先の規程と専門家に確認してください。

聞きにくいことを聞く 3 つの方法

  • 自分から先に開示する。例:「私は会社を続けながら、平日夜と土曜で週 12 時間ほど使えます。 退職は、売上が立つまでは考えていません。◯◯さんはどうですか」
  • 理由を添える。例:「後からずれると互いにつらいので、お金と時間の前提だけ先に聞かせてください」
  • 金額ではなく幅と期間で聞く。貯蓄額を尋ねるのではなく、「半年くらいか、1 年以上か」のように幅で尋ねます。 答えたくなさそうなら、「次回までに考えておいてもらえれば」で引きます。

答えを濁されたこと自体は、悪い兆候とは限りません。初対面で収入の話をためらうのは自然です。 見るのは、次に会ったときに答えが返ってくるかどうかです。

信頼関係を築くために見ること

1 回の面談で人柄は判定できません。初回で見られるのは、次に確かめる材料があるかどうかです。

  • 相手からも質問が来るか。こちらの条件や弱みに関心を向けているかを見ます
  • 分からないことを分からないと言うか。進捗や実績を尋ねたとき、未着手の部分をそのまま話すかどうか
  • うまくいかなかった経験を、誰の話として語るか。例:「これまでの仕事で、意見が合わなかったときはどうしましたか」
  • 小さな約束が守られるか。開始時刻、事前に送ると言った資料、面談後の連絡。確かめられるのはここからです

初回から名義・出資・借入れの話を急ぐ相手には、その場で返事をしないでください。 注意点は共同創業者の募集ガイドの「応募が来たら」の節に書いています。

メモの取り方 — 事実・自分の解釈・未確認を分ける

面談中は相手の言葉を短く書き留めるだけにして、評価は書きません。 終わってから 3 列に整理すると、印象と事実が混ざりにくくなります。

相手が言ったこと自分の解釈まだ確認していないこと
(例)週 10 時間、土日が中心(例)平日の顧客対応は自分が持つことになりそう(例)繁忙期に時間が減るか
(例)退職は未定(例)当面は副業前提で考えている様子(例)勤務先の副業ルールを確認済みか

メモを取ることは、最初にひとこと断っておきます。録音や録画をする場合は、必ず相手の同意を得てください。

次の行動の決め方 — その場で決めるのは 1 つだけ

終わりの 10 分で、次の 3 つから 1 つを選びます。どれを選んでも失礼にはなりません。

  • もう一度話す。未確認の項目を持ち寄る日を、その場で決めます
  • 小さく一緒に動く。例: 見込み顧客 3 人に話を聞く、1 枚の企画メモを共同で書く。期限と担当を決めます。進め方は 正式に組む前に小さく一緒に試す方法 にまとめています
  • ここで止める。例:「時間の前提が合わないので、今回は見送らせてください。話せてよかったです」

迷ったら、「2〜3 日考えてから連絡します」と返事の期日だけ約束します。 期日のない「また連絡します」は、双方が待ち続ける原因になります。

面談後 24 時間でやること

  1. 当日中に、メモを 3 列に整理する。翌日になると、相手の言葉と自分の解釈の区別がつかなくなります
  2. 譲れない条件と照らす。事前に書いた 3 つ以内の条件に反する点があったかを確認します。 印象が良かったからと、条件を後から書き換えないこと
  3. お礼と確認のメッセージを送る。例:「今日はありがとうございました。私の理解では、◯◯さんは週 10 時間・土日中心、 退職は未定、担当したいのは開発、でした。違っていたら教えてください。 次は◯日に、互いの未確認事項を持ち寄りましょう」
  4. 自分が約束したことを先に済ませる。送ると言った資料や候補日は、24 時間以内に出します

お礼と確認のメッセージは、記録を残すためというより、認識のずれを早く見つけるためのものです。 訂正が返ってきたら、それは初回がうまく機能したということです。

初回では決めないこと

株式の比率、役職、契約の中身は、初回の議題から外します。 判断材料がない段階で数字を口にすると、それが後の交渉の出発点になってしまうからです。 何度か会い、小さく一緒に動いた後で話す項目は創業株主間契約書で決めるべきことに整理しています。

会う前の情報を揃えておくなら

CoPath は日本語の共同創業者マッチングです。プロフィールと募集ボードで相手の関心や役割を先に読み、 メッセージでやり取りしてから面談の日を決められます。 書いてあることを面談で聞き直さずに済むぶん、1 時間を上の 5 つに使えます。

初回面談の前に、相手の情報を読んでおく

プロフィールと募集を見てからメッセージを送れます。匿名のまま始められます。

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※ 本文の質問文・会話文・メモはすべて例です。副業・競業に関する勤務先の規程、株式、税務の扱いは 個別の事情で異なります。就業規則を確認し、必要に応じて専門家にご相談ください。 CoPath は出会いの場を提供するもので、法務・税務の助言は行いません。

参考文献・出典

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