共同創業者声のかけ方メッセージ例起業仲間

共同創業者候補への声のかけ方と、断られた後の進め方 — 場面別メッセージ例と返信が無いときの対応

CoPath 編集部7 分で読める

声をかけたい相手はいるのに、文面が書けない。原因は文章力よりも、最初の連絡で頼みごとが大きすぎることにある場合が多いです。 最初に頼むのは「共同創業」ではなく「30分の会話」。この前提で、送れる文面と、 断られた後・返信が無い時の動き方をまとめます。

最初の連絡に入れるのは4つだけ

不特定多数に向けた募集文と違い、1人に送る連絡は短くて構いません。 スマートフォンの1画面で読み切れる長さに、次の4つを入れます。

  1. 自分が誰か: 何をしてきた人で、いま何に取り組んでいるか。1〜2文
  2. なぜあなたなのか: 相手の仕事・発信・経歴のどこを見て連絡したか。 ほかの人には送れない1文にする
  3. 何を頼みたいか: 30分話す、意見をもらう、など小さく具体的に
  4. 断りやすさ: 難しければ返信不要、と書いておく

事業の詳細や条件は、ここでは書き切りません。相手が興味を持ってから渡せば足ります。 広く募るための募集文の書き方は 共同創業者の募集ガイド にまとめてあるので、この記事では個別の連絡だけを扱います。

最初から「共同創業しませんか」と書かない

初対面に近い相手から共同創業を持ちかけられても、相手には判断する材料がありません。 判断できない依頼は、断られるか、返信が来ないままになりがちです。

Y Combinator は共同創業者マッチングを公開した際の公式ブログで、 誰かと会社を始めるかどうかは1回のビデオ通話では決められないと述べ、 期限と目標をはっきり決めた試験的なプロジェクトに一緒に取り組むことを勧めています。 一度話しただけで決めるものではない、という前提に立つなら、 最初の連絡で求めるのは「次の会話」だけで十分です。

会えることになったら 初回面談で確認したいこと、その先で一緒に試す段階に進むなら 小さく一緒に試す方法 を参考にしてください。

重い依頼小さい依頼
共同創業者になってほしい30分、オンラインで話を聞かせてほしい
事業計画を見て参加を判断してほしいこの1点について意見がほしい
一緒に開発してほしい技術的に無理がないかだけ教えてほしい

小さい依頼には、相手が「はい」と言いやすいだけでなく、 こちらが相手を知る機会になるという利点もあります。 話してみて合わないと感じたら、こちらから進めない判断もできます。

相手の経歴に合わせて変えるところ

4つの骨組みは同じで、変えるのは「なぜあなたなのか」と「何を頼みたいか」の中身です。

  • エンジニア・デザイナーに送る場合: 相手が作ったもの、書いた記事に具体的に触れます。頼むのは作業ではなく意見です。 「作ってほしい」から入ると、無償の発注に見えます
  • 営業・事業側の人に送る場合: 相手が知っている業界や顧客について聞きます。 自分が作ったもの、試した結果があれば先に見せると話が早くなります
  • 在職中の人に送る場合: 連絡は相手が自分で公開している個人のアカウントや連絡先に限り、勤務先の代表アドレスや社用の窓口には送りません。公開されていない連絡先を調べて送ることもしません。 相手の会社の決まりは外からは分からないので、 「副業でもできますよね」のような決めつけは書かず、関われる範囲は相手に任せます

場面別のメッセージ例

以下はすべて架空の例です。固有の部分を自分の内容に置き換えて使ってください。

例1: 知人に紹介してもらった相手へ

直したい例です。紹介者の名前だけで、相手が判断できる情報がありません。

はじめまして。Aさんからご紹介いただきました。いま起業準備をしていて、 ぜひ一緒にやれたらと思っています。一度お会いできませんか。

直した例です。

はじめまして。Aさんの紹介でご連絡しました、Bと申します。
介護施設で事務を6年担当し、いまはシフト作成を楽にする仕組みを一人で試作しています。 Aさんから、以前に勤怠管理の開発を担当されていたと伺いました。
試作したものが技術的に無理のない作りかどうか、30分ほどオンラインでご意見をいただけないでしょうか。
難しければ、そのまま流していただいて大丈夫です。

例2: SNS で面識のない相手へ

直したい例です。誰にでも送れる文面で、依頼も大きすぎます。

突然のご連絡失礼します。投稿をいつも拝見しています。新しい事業の共同創業者を探しており、 ぜひ力を貸していただきたいです。詳細は資料をお送りします。

直した例です。どの投稿を読んだかと、聞きたい1点を書きます。

はじめまして、Cと申します。先週の「小規模店舗の予約管理」についての投稿を読みました。
私は飲食店向けの予約の仕組みを試作していて、投稿にあった「当日キャンセルの扱い」で 同じところにつまずいています。
この点について、20〜30分お話を伺えないでしょうか。文章でのやり取りでも構いません。 難しければ、そのまま流していただいて大丈夫です。

例3: マッチングサービス上で

相手も共同創業を視野に入れている場なので、共同創業の話題に触れて構いません。 ただし頼むのは、やはり最初の会話までです。

直したい例です。

プロフィールを見ました。ぜひ一緒にやりましょう。よろしくお願いします。

直した例です。プロフィールのどこに反応したかと、自分が持つ役割を書きます。

はじめまして、Dです。プロフィールの「地方の中小企業向けに作りたい」という一文を見て メッセージしました。
私は地方銀行で法人営業を7年担当し、中小企業の資金繰り管理の課題を調べています。 営業と顧客への聞き取りは私が持てますが、開発ができません。
まずはお互いの考えていることを30分ほど話してみませんか。 合わないと感じたら、遠慮なくそう言ってください。

返信が無いとき

返信が無い理由は、こちらからは分かりません。忙しい、通知を見落とした、関心が無い、 のどれもあり得ます。分からない以上、相手の事情を決めつけずに動くことになります。

  • 追うのは1回だけ: 1週間ほど空けて、短く1通。これは統計に基づく数字ではなく、 相手の負担にならないための節度としての目安です
  • 2通目にも返信が無ければ終える: 3通目は送りません。別の SNS や電話など、経路を変えて追うこともしません
  • 責める言葉を書かない: 「ご確認いただけましたか」は催促に読めます

2通目の例です。

先日ご連絡したBです。お忙しいところ重ねて失礼します。 もしご関心があれば、という程度のお願いですので、難しければこのままで構いません。 これ以上のご連絡は控えます。

断られたとき

断りの返信をくれた相手は、時間を使って答えてくれた人です。 最初にするのは説得ではなく、お礼です。

ご返信ありがとうございます。はっきり教えていただけて助かりました。 お時間を取っていただいたこと、感謝します。 またどこかでご一緒できる機会があれば嬉しいです。

理由を聞きたい場合は、1回だけ、答えなくてよい形で聞きます。 理由が返ってきても反論はしません。反論すると、関係は残りにくくなります。

差し支えなければ、今後の参考にどの点が合わなかったかを一言だけ教えていただけますか。 もちろん、お答えいただかなくても構いません。

「いまは難しい」と時期を理由に断られた場合も、こちらから再連絡の約束を取り付けようとしないほうが無難です。 状況が変わったら相手から連絡できる、という状態を残しておけば十分です。

断られた理由から、次の探し方を見直す

1人に断られたことは、次の相手を選ぶための材料になります。 理由によって、見直す場所が違います。

言われた理由見直すところ
時間が取れない相手に求める稼働量。週末だけでも成り立つ頼み方に変えられるか
事業の内容に関心が持てない相手選び。その分野にもともと関心を示している人を探す
まだ何も無いので判断できない自分の準備。見せられる試作や聞き取りの結果を先に作る
条件が合わない報酬や株式についての考えを、自分の中で言葉にできているか

同じ理由で続けて断られるなら、相手ではなく自分の側の条件に原因がある可能性があります。 その切り分けは 共同創業者が見つからない本当の理由 が参考になります。

「時間が取れない」「そこまでは背負えない」が続く場合は、 そもそも必要なのが共同創業者ではなく、報酬を払って手伝ってもらう人や相談相手なのかもしれません。 仲間の種類の分け方は 起業仲間の探し方・集め方、新しい候補を探す場所は 共同創業者を探す方法 で整理しています。

CoPath で声をかける場合

CoPath は日本語の共同創業者マッチングです。相手の公開プロフィールから、2つの方法で声をかけられます。

  • 「話してみたい」を送る: 相手に通知が届き、相手も「話してみたい」を押すとマッチが成立して、メッセージのやり取りが始まります。 文面を書く前に、関心だけを伝えたいときに向いています
  • 「メッセージを送る」: プロフィールから直接メッセージを書けます。この記事の例3の形がそのまま使えます

どちらの場合も、相手が読むのはあなたのプロフィールです。 メッセージに「自分が誰か」を長く書かずに済むよう、先にプロフィールを埋めておくと文面が短くなります。

共同創業を考えている人に、直接声をかける

プロフィールを見て「話してみたい」を送るか、メッセージを書くところから始められます。

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まとめ

  • 最初の連絡は、自分が誰か・なぜあなたか・小さな依頼・断りやすさの4つ
  • 頼むのは共同創業ではなく、30分の会話か1点への意見
  • 返信が無ければ追うのは1回まで。経路を変えて追わない
  • 断られたらお礼を返し、理由は次の相手選びと自分の準備に使う

※ 本文のメッセージ例はすべて架空のものです。相手の勤務先の規定や契約上の制約は当事者にしか分からないため、 関わり方は相手の判断を優先してください。CoPath は出会いの場を提供するもので、法務・労務の助言は行いません。

参考文献・出典

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