「事業のアイデアはある。技術もある。でも、自分は営業ができない・苦手だ」—— 起業を考える人がぶつかる、最も多い壁のひとつです。 そして多くの人は、ここで前に進めなくなります。 「どうせ売れないのでは」という不安が、視野をどんどん狭くしていく。 この記事は、そんなあなたのための内容です。
なぜ「営業が苦手」だと、起業が止まってしまうのか?
どれだけ良いプロダクトを作っても、顧客に届かなければ事業にはなりません。 営業とは、突き詰めれば「価値を必要としている人に、それを届ける活動」のこと。 だから「営業ができない」という不安は、起業のあらゆる工程に影を落とします。
- 作る前から「どうせ売れない」と感じて、手が止まる
- 誰に届けるかを考えず、機能ばかり作り込んでしまう
- 完成しても、最初の1人に声をかけるのが怖い
本当の問題は「営業スキルが無いこと」そのものではなく、営業を一人で抱え込もうとすることで、思考の視野が狭くなることにあります。
よくある対処法と、その限界
対処1: 自分で無理やり営業する
多くの起業ガイドは「営業は得意でなくていい、やればできる」と書きます。 確かにその通りです。が、苦手なことに時間と精神力を削れば、本来の強み (開発・企画・ものづくり) に使えるはずだったリソースが奪われます。 一人起業では時間が最大の資産。苦手分野で消耗し続けるのは、 強い武器を持ったまま、弱点だけで戦い続けるようなものです。
対処2: 営業を外注する
では外注は? 実は、起業の初期段階では多くの専門家が外注を勧めません。 理由はシンプルです。
- 初期費用が重い — 営業代行の相場は月額固定で 月50〜70万円、成果報酬型でも成約1件あたり売上の 30〜50%が一般的。売上が立つ前のキャッシュには重すぎる
- 自社に営業ノウハウが蓄積されない (一生外注に依存する)
- 事業への熱量は、当事者でないと顧客に伝わりにくい
外注は「すでに売れている事業をスケールさせる」段階の手段であって、 「これから立ち上げる」段階の解決策にはなりにくいのです。
誰も教えてくれない「第4の選択肢」— 営業が得意な共同創業者と組む
ここまでの2つは、どちらも「営業をあなた一人で何とかする」前提でした。 起業 how-to 記事のほとんどが、この前提から抜け出せていません。 でも、本当の選択肢はもう一つあります。営業が得意な人を、共同創業者として迎えることです。 営業代行に月50万円を払えなくても、株式という対価でなら、 営業のプロと対等に組めます。しかも当事者だから、熱量も継続性もまるで違う。
歴史的に成功したスタートアップの多くは、「作る人」と「売る人・広げる人」の 補完ペアでできています。Apple のスティーブ・ウォズニアック (技術) と スティーブ・ジョブズ (ビジョンと売り込み) はその象徴です。 一人で全部できる天才を目指すより、足りない要素を補い合える相棒を持つほうが、 はるかに現実的で、強い。
さらに、一人で起業することには「営業ができない」以外のリスクもあります。 対等に意見をくれる相手が社内にいないと思考が固まりやすく、軌道修正が遅れる。 自分が病気や事故で動けなくなれば、事業がそのまま止まる。相棒がいることは、これらのリスクをまとめて和らげることにもつながります (もちろん、共同創業には持分や役割の取り決めという別の論点もあります。 これは最初にきちんと話せば防げます)。
営業が得意な共同創業者は、どうやって見つける?
知人のツテ、起業イベント、そしてマッチングサービス。 この中で、会社員をしながら・地方に住みながらでも始めやすいのが、 オンラインの共同創業者マッチングです。
日本人向けに、興味のあるジャンルや事業フェーズで相手を探せる CoPath では、匿名のままプロフィールを公開し、「営業・マーケが得意な仲間を募集」 といった条件で募集を出したり、相手を探したりできます。 いまは全機能を無料でご利用いただけます。 「自分は作る側。売る側の相棒が欲しい」という募集は、 まさにこのサービスが想定する使い方です。
まとめ — 営業が苦手なのは、諦める理由ではなく「相棒を探す理由」
営業が苦手だからといって、起業を諦める必要はありません。 それは「一人で全部やろうとしている」だけのサインかもしれない。
- 自分で無理にやる → 強みに使う時間が削られる
- 外注する → 初期には重く、ノウハウも残らない
- 営業が得意な共同創業者と組む → あなたは「作る」に集中できる
まずは「自分に足りないのは何か / 補ってくれる相手はどんな人か」を 言葉にするところから。その相手を探す具体的な方法は、 共同創業者を探す3つの方法 でも詳しく解説しています。